ゆうこ

『生きる~プロセス~』  

最近の私の幸せ!仲間と旅行すること・・・。中でも九州・熊本は何よりの楽しみで、去年家族会に連れて頂き、見知らぬ人達から親切にしてもらったのが昨日のことのように思い出されて来ます。今年も8月に計画してくれて楽しみにしています。又、この度は「くまだらけ通信」に私のつたない体験記を・・・と、貴重な経験の機会を下さり感謝です。

 私の理想の家庭(妄想でしか・・・)の為に、家族中を思い通りにし、罰し続ける事で力を得、自分をも痛め続けて生きて来た。自分の不安や恐れを癒す方法も分からずに。

主人は言葉にならず、ある時家中の障子をエイヤーと破いた。又ある時、私の服と言う服をハサミでエイッヤー・・・、私は「あんた気でも狂ったのか」と怒り狂った。長男は良い子で、何時も原因の分からない湿疹を体中に出していた。次男(依存症)が爆発してくれた。息子が小学3、4年生頃、3km離れた墓地のある工場へ一晩中放置した。「もうこれで懲りたか」・・・全然泣かないのです・・・。

20数年前、何の情報もない中、恐怖と孤独の「絶望」の10年でした。ハイヤーパワー様のプレゼントとしか思えないが、大阪で自助グループナラノン開設の情報に、ワラをもつかむ思いで上京。でも私は「特効薬が欲しい」と叫んでいた。足を向けては寝られない現スポンサーがズーッと情報を下さり、「混乱」の後の10数年でした。

もう6年前、ありとあらゆる事をやり尽くし、無条件降伏で再度大阪へ。久しぶりにお会いしますその方の、何と力強い!何と優しい!これは一体何なんや!・・・。でも最初の1、2年は自分を責め泣いてばかりで、パワーゲームし、良いのか悪いのか、まわりの目ばかり恐れていた。正直になんか話す事は出来なかった。

それからの私は、生まれて初めての深い愛に触れていくのでした。諸機関、医療、援助職の方の力強い導きと、スポンサーと仲間の無条件の愛で、受け入れ、共感し、支えて下さり、又、今までの私の「自我」、「傲慢」を厳しい愛で見守って下さいました。最近の私は感謝と感激の涙をよく流します。お蔭様でいつの間にかネガティブな自分、否定的な自分を受け入れ、周りを理解したい、他人のあるがままを受け入れたい自分がいました。

行政にお世話になって1年半ぶりに息子に会いに行き、そして今までの事を心から謝りました。世間体と恐れで長い間しがみついて離さなかったこと、これからは安全な場で自分を取り戻して欲しい・・・。2ヶ月前に拘置所に1回面会に行った。出所半年位前から体調を崩し寝られないとのことで、目の焦点が合わず手も震えているようで、「死にたい」と言う。私は必死で共感し、肯定的に言って帰るが、心はちぢに乱れ、揺れていた。私と息子は縦社会の中で世間の目に怯える時間が長過ぎた。息子は今その感情を出せないで「死にたい」と言う。親は無力で、もう何もしてあげられる事がない。毎日私は平安の祈りとステップ3で心の落ち着きを取り戻していた。

出所10日前、医療保護診断(?)でありがたい精神科医が拘置所に行って診断くださると言う。結果は脳に異常なしで、とても安堵した。出所3日前だったか、拘置所からの電話で「徳島行きのバスに乗せます」とのこと。私は依存症の病気で医療も自助グループもない所では無理だと思い、再度お引き受け頂けた京都ダルクの施設長さんが出迎えて下さり、その足で病院に2ヶ月入院させて頂き、部屋を借りて頂き、引越しの手伝いもして頂いて、息子は6月から仲間に支えられ、歩かせて頂いています。「エーッ、親は何もしなくていいの?」・・・こんなに楽をさせて頂いて、申し訳なく、ありがたく、感謝一杯でした。

私は家にあるものを用意しながら、京都ダルクの施設長さんに、「あのう、ケータイどうしましょう?」と電話をしていました。「今の時代、ケータイはいるでしょうねぇ」との返事に私は喜び、「じゃあ買って送ります」と言うと、施設長さんはあまりのあきれに突然、「お母さん、どうして先々・・・、こちらのすることが何にもなりません。もう1人息子さんがいるのでしょう、買ってあげますか?」「あぁ、そうですね、ゴメンナサイ」「感情のやり取りはいいですが、彼の責任を取らないで下さい。自分が寂しいからと、近寄って来ないで下さい」との言葉に、「アララ、そうやねぇ、ありがとう、ゴメンナサイネ、どうぞまた叱って下さいね」…涙で顔はクシャクシャになって、電話は切れた。

もうこれ程に深い愛で言ってくれる人、場所は今までなかった。「いつまでたっても懲りずに私は同じ事をして、迷惑掛けてるんや」と思う。スポンサーの深い言葉が心に沁みる。「霊的成長ってお任せなのよねぇ」「第3ステップです」「あなたはやり過ぎです」・・・と。

 これからも一つ、また一つ出来事の中で、私の新しい見方、やり方、ハイヤーパワー、仲間が与えてくださる。生活の中で生き、プロセスし続け、もう家族に「私を幸せにして」と期待したり、求めたり出来ない。誰の責任にも出来ない。息子の回復は何にもまして歓迎ですが、息子の問題、息子の人生。でも息子を信頼し、尊敬できる自分がいる。

 今まで幸せになれなかったし、生きて来た意味も何もつかめなかった。恐れから解放し、自分に自信を持ち、霊的成長と、今日一日だけ与えられた人生を楽しむ。そして人生には回復以上の意味があることも教えてもらった。それは死ぬまで探し求めていくものだろう。

 最後にこれまで愛を持って関わって下さった諸機関、援助者、仲間、心から感謝申し上げます。又、この機会を与えて下さった熊本ダルクの施設長さん、ありがとうございました。

〒862-0971 熊本県熊本市 大江2-14-14 1F 096-202-4699 電話対応月-金 10:00 - 18:00 ※予定により不在の場合がございます