仲間の話 チビオ・レ

初めてシラフでの一人暮らしを熊本で、始める事になった。

不安と期待で胸を膨らませて…。物事を抜かりなく計画してきたつもりだったし、準備は万端、機は熟したと信じていた。だけどさっそく、躓いたのは家探し。分不相応な条件と現実の折り合いをつけるのが大変で大騒ぎしながら、決まるまでに2ヶ月かかった。そして仕事探し。すぐに見つかるはずが…受からない。ただでさえ自己評価が低いのに面接に落ちる度に打ちのめされズタズタに傷つく。傷ついて泣いている間にも貯金は目減りしていく。実家に逃げ帰る?もう死にたいよ…!そんな事ばかりミーティングではいていた。

だけどそんな私の弱音を仲間達は黙って聞き続けてくれ、面接にはHUGして送り出し、HUGして迎えてくれた。・・・地元にいた時は実家でぬくぬくと上げ膳据え膳。ただ自分の好きな事だけしていればよかった。ミーティングにはタクシーか仲間の車。仕事の給料は全額お小遣い。そんな甘ったれた私には当たり前の事がきつかった。

熊本で一番最初に私が買ったもの、それは自転車。満足に乗る事すら出来ないけど私の密かな覚悟の表れである。家探しの間も、仕事探しの間も、仲間と並んでペダルを漕ぎながらミーティングに通った。運動が大嫌いだけどスポーツジムも初めて行った。熊本城の公園でソフトボールもしたし、汗だくで奇声をあげながらフリスビーを追いかけた。(軽く熱中症で倒れたが。)何年もクリーンのある私だけどこれだけ仲間と密に毎日関わって過ごすのは初めてで、でもなかなかこれがよかった。毎日、ミーティングにでるというのもかなり久しぶりの事で本当に新鮮で、いろんな事を感じて、考えて、思い出した。私には一度もまだミーティングで話していなかったいろんな傷や秘密があり、それをこの熊本で初めて話すことができた。それもとても自然に。自分のために泣く事のできなかった私が自分の辛さを話しながら自分を慈しんで初めて泣いた。傷つけてきた人のことを思いながら泣いた。閉じ込めていた何かが溢れた様な感じがした。少しずつ私は確実に解放されている。

今ようやく仕事も決まり、前ほど仲間と過ごせなくなった。生きていくためには仕方がないがやっぱり寂しい。落ち着いたように見えるが問題は山積みで私に休んでいる暇をハイヤーパワーは与えてくれない。生活はまだ不安定だし、借金の処理も残っている。人との関わりは病的な依存か無関心かの両極端。このままじゃあ嫌だ!この気持ちが私を支えている。

休みの日はダルクに遊びに行く。私が肩の力が抜ける場所。仕事場での「普通の人」の仮面を外してヤクチュウに戻る大切な場所。ダルクで私は自分を確認して自分を知るから。これからもいろんな事が起こるでしょう。でも仲間の中で乗り越えていきたい。受け入れてくれている熊本ダルクに感謝。そして熊本の仲間に愛を送ります。ありがとう!   

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