仲間の話 サトシ

今は仲間と共に

私は、覚醒剤を、20年間使い続け2度刑務所にお世話になってしまった。ダルクに繋がったのは、2度目の出所時の帰路だった。それが、9カ月前の事である。

1度目の刑期は、3年だった。覚醒剤を使わない受刑生活の中で、自分の人生を考えてみた、このまま、覚醒剤が全ての人生では、終わりたくない。止めて、もう一度自分の家族を持ちたい、と思い覚醒剤を止める事に決めた、しかし、今思い返せば無謀な止め方だった。自分ひとりの力で、強い意志で止めるんだ、と心に強く誓って使ったら死のうとまで思っていた。そんな、気持ちで出所した。

止める為に地元を離れたが、出所から1年後見事にスリップしてしまい、使ったら死のうと思っていた事もあり、使っても楽しめなくなっていた。自分を責めて、死のうとしたが死にきれず、使うたびに指を切り落としたが、それでも、覚醒剤は、止まらなかった。そんな自分を受け入れきれずに、誤魔化す為に、薬の量も増えていき、最後は会話することも出来なくなっていた。スリップして3日目には、精神病院で隔離されていた。

病院まで警察が尿を取りに来たような有様だった。

その時が、底つきの状態だったと思う。

自分の力で覚醒剤を止める事ができなかった。これからの人生の希望が持てなかった。そんな時、留置所まで、ダルクの方が面会に来てくれて、話をしてくれた、また、止めれば?とシンプルな感じで、言ってくれたことやダルクの本を読むうちに、私より、ひどいアディクトが、回復している姿やミーティングに参加し続けていることを知り、また、止めれるかもと、少しずつ、生きる希望が持てるようになってきた。

その後2年の刑を務めている間、覚醒剤を上手く使い続ける方法を考えたり、自分の血管を見ては、ここに針を刺せば一発で入る、など考えてもいた。本当は、上手く使えない事、一度使ってしまえば、逮捕されるまでやめられないし楽しめない事もわかっていた。

出所間近に覚醒剤について、考える時間を刑務所から与えられた。

底つきの時から、何ら成長もしてない、覚醒剤をやめ続ける方法も分からない、止め続ける自信もまったくなく社会に戻ってもどうやって、生きていくかも分からなかった。

ただ、ひとりでは、薬が止められない事を受け入れよう・・・そんな気持ちが2度目の出所だった。

刑務所を出て家に帰る途中ダルクに寄った。

その時、初めて止める事で人に助けを求めた瞬間だった。

何よりも先にダルクに繋がっていないと、覚醒剤を使ってしまいそうだった。

今思えば、もっと早くに繋がっていたら、良かったと思う。

実は、2年半前に、ダルクに行こうとした事がある、その当時は、施設があった、2階の階段下までしか行けなかった。覚醒剤を使かっていた事もあり、階段を見上げて帰る事しか出来なかった。

しかし、今では、欠かさず、ミーティングに参加している。

初めは、ミーティングが何の為になるのか理解出来なかった。今でも面倒だと思う事も沢山ある。覚醒剤を使ってない今の生活は、とても、退屈で、物足りない、しかし、ミーティングでしんどい思いを分かち合える事で、奇跡的に覚醒剤が止まっている。

何とか、今日1日は、クリーンで過ごせている。

薬を、止めている仲間が温かいこともダルクに行って知ったことだ。

ダルクと仲間に今ではとても、感謝している、ありがとう。

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