西川京子

『熊本ダルクの皆様とご家族の皆様』   

 毎回、楽しみに読ませていただいています。感謝です。

 私は、6歳で父を亡くしました。そのころ、叔父(父の弟)はシベリアに抑留されていました。叔父の妻である鶴子叔母(ちなみに叔父の名前は亀雄でした)は、叔父が帰国するまでの間、私の家に同居して、4人の子どもを育てながら家業の材木屋を続けている母を手伝ってくれました。鶴子叔母は熊本の出身で、丸顔の、明るい、良く働く人でした。忙しい母に代わって『家なき子』『母をたずねて3千里』『フランダースの犬』などを読んでもらいました。長い間、鶴子叔母との思い出が私を熊本につないでいました。

 熊本ダルクが開設され、責任者の田邊さんから、お声をかけていただき、うれしく思いました。鶴子叔母へのお返しが何かの形でできればと願いました。

 2005年から、ご家族の方々とグループをしていますが、熊本の女性は、さらっとしていて、しかもエネルギーがあり、素敵です。今後も、お会いできるのを楽しみにしています。

 2006年5月~9月に薬物依存家族グループの参加者を対象に、家族の現状を調査しました。熊本のご家族にもご協力をいただきました。子ども(平均年齢27歳)が薬物問題を持っている母親(平均年齢54.4歳)40名の現状に関する回答の結果をご報告します。

①健康状態

 ①ひどい肩こりや頭痛、夜中に何回か目がさめる:各11名(27.5%)、②胃や腸が痛む:9名(22.5%)、③寝つくのに時間がかかる、早朝に目が覚める:各8名(20%)でした。

②行動面の状態

 ①約束を破っても許してしまう:15名(37.5%)、②かわいそうで金を渡してしまう、薬物問題で私の心身が不調、部屋や持ち物を無断で調べてしまう:各11名(27.5%)、③機嫌を悪くしないように気を使う:10名(25%)でした。

③感情面の状態

 ①薬物を使用していると私の精神状態が悪い:21名(52.5%)、②私の育て方が悪かった:18名(45%)、③電話が鳴ると不安:16名(40%)、④薬物を使う人の行動に一喜一憂する:14名(35%)、⑤事故や病気で死んでくれたらと思うことがある:13名(32.5%)でした。

以上の調査結果は、家族は(1)薬物問題が原因で心身に不調を感じている、(2)親として薬物問題に責任を感じ、自分を責めている、(3)感情的に巻き込まれている、(4)適切な対応がわからないまま対処している、のが現状であることを明らかにしています。

 熊本ダルクの皆様、ご家族はこのようなつらい状態のなかにあったことをご理解ください。また、熊本ダルクのご家族の皆さん、知識と情報を得、適切な対応を学び、余裕を取り戻して生活の充実に努め、薬物問題を持つ人の回復を信じ、願いましょう。

〒862-0971 熊本県熊本市 大江2-14-14 1F 096-202-4699 電話対応月-金 10:00 - 18:00 ※予定により不在の場合がございます